ロジャー・ゼラズニイ『Creatures of Light and Darkness』(1969)の続き

盟友サミュエル・R・ディレイニーへのエピグラフに続き、三つの引用文がある。 ハリス・パピルスの「竪琴弾きの歌」 ジョン・ミルトンの戯曲 ウィリアム・ブレイクの詩 と前々回書いたが、https://onedrive.live.com/view.aspx?resid=194F68E4ADDEE47C!117&…

「虎」

ウィリアム・ブレイクの詩で、もっとも人気があるものを 一つだけあげるとするならば、 『無垢と経験の歌 / Songs of Innocence and of Experience』に含まれる 「虎 / The Tyger」であろう。 挿絵画家や銅版画家で生計を立ててたらしいから、詩と絵を銅版で…

ロジャー・ゼラズニイ『Creatures of Light and Darkness』(1969)

ゼラズニイ(Roger Zelazny)の未訳シリーズである真世界(アンバー)(マーリンを主人公にした)の後半(6-9巻分)を読んでたりするのだが(前半の1-5巻は某早川書房から訳出されているが、もちろん絶版である。なんだかな……)、ちょっと洋書コーナーを見て…

ヒルベルト曲線について

ご無沙汰しております(´・ω・`) なんとなく、前世紀の大数学者ダフィット・ヒルベルトさんの考えた空間充填曲線であるhilbert曲線を三次元においてBlenderというフリーのレンダリングソフトで表現したいなぁという思いから、大学時代のTurboPascal以来という…

更新しないままおよそ一ヶ月が過ぎた(;´Д`)

ツイッターとかあると、手軽に情報発信できちゃうから、ブログいらなくなる罠。

これが話題になっている。ジュリー〜

「寺内貫太郎一家」は神すぎる。「ムー」「ムー一族」「悪魔のようなあいつ」と、当時のTBSドラマは黄金期であったが、これも故久世光彦氏の手腕によるものか。

『サブウェイ123 激突/ THE TAKING OF PELHAM 1 2 3』(2009)

サブウェイ・パニック [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2009/05/22メディア: DVD購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (24件) を見るサブウェイ123 激突 コレクターズ・エディション [DVD]出…

モツ煮込み

たまに思い立って、モツ煮込みを作る。牛モツは高いので豚モツであるけれど、昔よく父が存命中に二人でよく行った居酒屋のモツ煮込みが好きだった。山利喜という居酒屋さんで、そこはホルモンが旨い店だ。 父は昔からここに通っていて顔馴染みで、そこの大将…

『それでも町は廻ってる』(2010)を久々に見て。

それでも町は廻っている 1 [Blu-ray]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2010/12/24メディア: Blu-ray購入: 4人 クリック: 49回この商品を含むブログ (39件) を見る ここ数年、一番の当たりアニメだと思ってるのが『それ町』である。一言で言えば、日…

Virtual PC

現在、OSはWindows7(64Bit板)であるのだが、古めのXPでしか動かないソフトをあれこれまだ抱えてたり、スキャナなどのハードウェアもまだ古かったりして以前、友人を通じて入手したVirtualBoXを使ってXPの導入を試みた。まぁ、そこそこ動くのだが、ハードウェ…

今日までそして明日から

ご無沙汰しております。このたび、またネットを始めました。およそ2年やってなかったことになります。今はタイトルにあるように、吉田拓郎の歌の如く、 細々と生きていたりするんですけれど、 お知り合いの方も、お知り合いでない方も、また宜しくお願いい…

ジ−ン・ウルフ関連

全四部作<新しい太陽の書>の続編『新しい太陽のウールス』の翻訳がやっと刊行。某DEATH NOTE風な表紙絵柄はどうかと思うけど、翻訳者って大事なんだなぁと痛感。

ジョージ・R・R・マーティン関連雑感

ゼラズニイの盟友であった彼の代表作、<氷と炎の歌>の日本における翻訳版が第四部に至り、凄い騒動に発展している。岡部氏から某氏へ訳者変更→訳語変更(固有名称などもザックリで変わり、ラノベ調?)の嵐→旧来からの読者をおいてけぼり→評価がた落ち…→某…

Roger Zelazny ロジャー・ゼラズニイによる<真世界>シリーズ

長らく停止していたブログを再開(´・ω・`) tea-cup掲示板も再開 こちらも長らく更新停止状態のHP混沌と螺旋の城http://shibuya.cool.ne.jp/takaren/ の陳述する世界(超本部)からどうぞ。 久々に読み始め、マーリン・サイクルとなる後半を読み始めたのは遠…

『プレステージ / THE PRESTIGE』(2006)

今年物故した、20世紀最後の巨匠ともいえるハードSF作家アーサー・C・クラークが提唱した「クラークの三法則」なるものがある。その第三法則は特に有名で、よく引用されるものだが、「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない Any suffiently adva…

『フォロウイング / FOLLOWING』(1998)

続いて、クリストファー・ノーラン監督のデビュー作。こちらは本当に低予算というか、ほぼ0に近いらしい。モノクロ映画で、制作・監督・脚本・編集・撮影を兼務し、友人たちと一年がかりで撮影したものだ。 作家志望の青年ビル(ジェレミー・セオボルド 壇…

『メメント / MEMENTO』(2000)

クリストファー・ノーランが監督・脚本した2作目で、制作費900万ドルのインディペンド系ながら、口コミで全米でヒットを記録した。2001年度アカデミー賞脚本賞と編集賞候補。物語の本筋は単純であるが、脚本と構成の妙で魅せるフィルムノワールの佳作で…

ジュリー×ストーンズ×太陽を盗んだ男?

何となく、長谷川和彦の邦画史上に残る傑作『太陽を盗んだ男』を思い出す。9番こと、沢田研二扮する城戸先生が夢の中でストーンズを熱唱しているようだ。すべては夢……そう、あの映画は夢の如く美しい映画だ。原爆製造シーンでの歌として使えばよかったかも…

『クラッシュ / CRASH』(1996)(ヘア解禁ニューマスター版)

ジェームズ・スペイダーというと、真っ先に思い浮かぶ映画はスティーブン・ソダーバーグ監督の『セックスと嘘とビデオテープ / SEX, LIES AND VIDEOTAPE』(1989)である。妙な色気のある男優で、逆にいうと普通の映画に出ていても、「これはエロティックじゃ…

『ザ・フライ / THE FLY』(1986)(2枚組特別編)

ようこそ、恐怖の実験室へ……とでも言ってるような作品である。敬愛する映画監督のひとり、鬼才という名がふさわしい、カナダ出身の監督デイヴィッド・クローネンバーグ作品である。今回久々に観たのは、カルト・コレクションとして出ている版である。津嘉山…

『ログイン』(LOGiN)休刊

2008年5月の7月号をもって、1982年5月創刊号から続く25年の歴史に幕を閉じるそうな。 1980年代初頭はちょうどマイコン今でいうパソコンであるが、そういうものがいよいよ一般に出始めた時期である。NECのPC-8801シリーズ、富士通のFM-7シリーズ、シャー…

『パルプ・フィクション / PULP FICTION』(1994)

処女作には作家のすべてが詰まっているというよくいわれるが、それをよりスタイリッシュに昇華したのがこの『パルプ・フィクション』で、これでほぼ頂点を極めてしまう(物語を裁断し、断片的に再構築するカットバック手法はそれ以後は使われなくなる)とい…

『レザボア・ドッグス/ RESERVOIR DOGS』(1991)

一般に世間的な知名度が上がるのは次作『パルプ・フィクション』であるのだが、映画ファンの間で話題になり、今やカルト作品として名をとどめるのはこのデビュー作である。ビデオショップ店員をやりながら、この自主制作を目論んでいたタランティーノ。当時…

タランティーノ祭り開催中 in my heart

前回紹介した『デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2』(2005)の廉価DVDを買ったときに、クエンティン・タランティーノ『デス・プルーフ』発売記念というシールが貼ってあった。90年代半ばは映画関連のメディアでこれでもか、これでもかと……彼は…

『デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜 / THE DEVIL'S REJECTS』(2005)

ヘヴィーロックとかヘヴィーメタルとかデスメタルとかは聴かない(´・ω・`) ってことで音楽の話ではなく、今回は久々に、観た映画の話。話の繋がりが見えないかもしれぬが、この映画の監督はロブ・ゾンビというミュージシャンである。1985年にニューヨークで…

初音ミクの「Siberian Khatru」

前回に続き、プログレの話。イエスといえば、何度も離散・再生・合体・分裂を繰り返すプログレバンドの代名詞のひとつである。そんな彼らの黄金期といわれるのが、ジョン・アンダーソン、ビル・ブラッフォード、クリス・スクワイア、スティーブ・ハウ、リッ…

スーパーグループAISA

エイジアである。最近音楽という音楽を聴いてないというか、ロバート・フリップ擁するキングクリムゾンもよく分からない方向へシフトしまくって十数年。ようつべなんかで、懐かしい映像を眺めていたりすると、みんな若いなぁという印象。 歳月は残酷というか…

広川太一郎さん死去について

久々の更新であるけれども、また訃報である。3月3日享年68歳、死因は癌であったらしい。 映画<007シリーズ>ロジャー・ムーア(結局テレビ放映時吹き替えではないのでリマスターの新録は買ってないが)、<Mr.BOO!シリーズ>のマイケル・ホイ、またロバ…

三山のぼるさん逝去について

しばらく、何も書く気になれなくて封印していた。ちょっと再開してみる…… 三山のぼるさんが逝去したということを知った。昨年12月2日、享年51歳ということだ。死因は定かではない。が、目覚めてくることなく、朝亡くなられていたのが発見されたようだ。…

明けましておめでとうございます

更新さぼりまくりですが、新年明けましておめでとうです(´・ω・`) みなさんにとっていい一年になりますように。