2005-03-05 汚れちまった悲しみに 季節 文学 仕事を終え、深夜帰宅しようとしたら、夜の虚空に羽毛のような小雪が舞っていました。それを眺めながら、想うことは中原中也の詩。「汚れちまった悲しみに」や宮沢賢治の「永訣の朝」など雪が重要なイメージを持っている美しい詩たち。こういう言葉を口ずさむと、現代で疲れ、薄汚れた心が少しばかり浄化されてゆくような気がします。 汚れちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる この冒頭の句を添えて、アヴァロン関係の知り合いであるN.O'Z.さんにメールしたら、「ぶっちゃっけ、苗字に使われてる字を名前にも使っちゃう、中原中也の親のセンスは如何な物かと思ふ」って返信が返ってきた(;・∀・)……