ボイスレコーダー 〜残された声の記録〜

    • 1985年8月12日二十年前の本日、日航機墜落事故があった。520人もの犠牲者が出た。それを墜落時のボイスレコーダーの音声に秘められた真実を再現ドラマを交え、犠牲者の遺族たちの思いなどを描いた番組が放映されていた。
    • はっきり言って、こういうものは辛くなるから見たくない。でも途中から見てしまった。色々なことを考えさせられる。この事故では歌手の坂本九さんも亡くなっている。ボイスレコーダーを含め、事故の調査記録などを破棄し、一般非公開にしようとする体制側の対応にも疑問がある。再現ドラマはこの事件を15年に渡り調査している人物を竹中直人が、事故機の機長の妻を片平なぎさが好演している。ボイスレコーダーの声には圧倒される。衝撃的だった。どうにか助かろうとする必死の声。そして……。聴いてると胸が詰まりそうになった。が、こういう声を残しておかなければ、人々はどうやってその事件のことを知ればいいのか。これを教訓として、大惨事が起きぬように危機管理をすればいいのか。陳腐な言葉であるが、犠牲者のご冥福をお祈りします。