『酔拳 / DRUNKEN MASTER』(1978) 日本語吹替収録版

酔拳 日本語吹替収録版

    • 続く、カンフー・ブームの牽引役となったのがジャッキー・チェンの『蛇拳』(1976)であり、この『酔拳』である(日本公開順は逆で、『酔拳』のが先)。特に東映の映画公開版にオリジナル日本語主題歌が使われたり、ゴールデン洋画劇場などのテレビ放映時に秀逸な日本語吹き替え版が制作されるなど、お茶の間の子どもたちは熱狂したものだった。これらシリーズに出ていた師匠のじっちゃん(故ユエン・シャオティエン 袁小田)がとても強烈な印象があり、コメディタッチで描かれるカンフーアクションである。そういう意味でも当時の日本語音源を収録したDVD化は望まれていた。今回は2007年1月に21世紀特別版として放映されたものなので、師匠の声は故・小松方正ではなく、青野武である。石丸博也さんのジャッキーが観れるのは進歩であるが、それだけをのぞんでいるわけではないのをメーカー側も分かって欲しいのである。