『光の王 / LORD OF LIGHT』(1967) ロジャー・ゼラズニイ著/深町真理子訳 ハヤカワ文庫SF刊

光の王 (ハヤカワ文庫SF)

    • シッダールタといえば、お勧めしなければならない神話SFの傑作小説がある。

遠未来、宇宙へと植民した人類たち。
第一世代と呼ばれる惑星植民者たちは自らをインド神話の神々になぞらえ、天上都市を建設した。第一世代は過去の科学技術や知識を制御し、古代インドの如き原始都市に住む民衆をカースト制度で支配していた。第一世代は人格の肉体への移植による転生を繰り返し、不死を得た神々に等しかった。
神々のひとり、マハーサマートマン、シッダールタ、如来などと呼ばれる男サムは、束縛と思想統制する管理社会に疑問を抱き、天上都市に反旗を翻す。
かつての仏陀のように仏教の教えを説き、民衆の支持を集めるサムに創造神ブラフマンは刺客を仕向け、促進主義者サムを葬ろうとする。死神ヤマ、破壊と殺戮の女神カーリー、火神アグニ、破壊神シヴァ……
象徴的能力を可能とする科学武器を操る特異な超能力を有した神々と、サムたちの死闘が繰り広げられる……

    • 面白そうでしょ? 面白いんだが現在絶版中でつ(´Д⊂グスン とりあえず、洋書は出てる。と言いますか、また出る。名作は出続けるということですね。しかし、この表紙 ISBN:0060567236 はサムというより、謎の宇宙土偶に近いね。