『涼宮ハルヒの憂鬱7』限定版(2006)

涼宮ハルヒの憂鬱 7 限定版涼宮ハルヒの憂鬱 7 通常版

    • 昨年ブームとなった京アニ制作のアニメもいよいよ最後となった。本放送では第09話「サムデイ イン ザ レイン」扱いとなった最終話(第14話)は原作者の谷川流が脚本を担当した唯一の作品であるが、閑話休題の如くまったりした一本。祭りのあとのように静かに時間が流れるシーンの連続で、特に長門有希の部室での読書シーンはとても長い。はっきり言えば、これを最終話に持ってきたら弱いので、あのようにシャッフルした放送順になったと思われる。特典として収録されたEDのスペシャルバージョンはよくできている。
    • 原作小説はまだ続いていて、名作『涼宮ハルヒの消失』やら『涼宮ハルヒの退屈』収録の「笹の葉ラプソディ」など、ハルヒ世界の流れを語る核となる良質な話も未消化であり、アニメ化を希望する声も未だにあるので是非第2期を、あるいは劇場版として作成してもいいと思われる。ただ、クオリティを考えると京アニは必須であると思う。

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)