『鮫肌男と桃尻女』(1998)
-
- 浅野忠信はいい俳優である。『地雷を踏んだらサヨウナラ』(1999)で、戦場カメラマンとしてカンボジアで消息を絶った故・一ノ瀬泰造の好演していたけれども、シリアスとコミカルが同居する若手俳優の中ではピカイチな存在である。石井作品の常連となっている。他の出演者たちがもうみなさん( ゚∀゚)ノィョ―ゥ異様である。特筆すべきはやはり、山田役の我修院達也。若人あきらと呼んだ方が馴染みがあるとあると思うが、繋がった眉毛……短い体躯……エキセントリックな言動……素晴らしい(・∀・)スキ 島田洋八もいい味出している。岸部一徳演ずる、大村昆のオロナミンC看板の蒐集マニアという変なヤクザは飄々としていてハマリ役。寺島進も静かながら存在感があり、不条理感の醸成に一役買っている。鶴見辰吾も奇抜なメンタリティを持った若様で、アクションや過激な暴力が一転挟まれるオフビートな笑いはコミカルである。音楽を担当したDr.StrangeLoveもなかなかよく、エンディングで流れる「"ROOM"」という歌は70年代的味わいのある佳曲。観てない方は一見あれ。