『ログイン』(LOGiN)休刊
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- 2008年5月の7月号をもって、1982年5月創刊号から続く25年の歴史に幕を閉じるそうな。
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- 1980年代初頭はちょうどマイコン今でいうパソコンであるが、そういうものがいよいよ一般に出始めた時期である。NECのPC-8801シリーズ、富士通のFM-7シリーズ、シャープのX1シリーズが、8ビット機の御三家であり、国内のマイコン市場を寡占していた。それぞれ独自のBASICを乗せてあって、フロッピーディスクも高く、テープで読み込みしたりするものもあり、少年たちにはまだ高価な遊び道具であった。16ビット機である、ベストセラーになるNECのPC-9801シリーズ(乗ってるOSはMS-DOSを98用に改変したDOS)も同時期に出たが、PC-9801VMを標準機としてこれらが主流になるのはもうちょっとあと、数年後だったように思う。
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- PCゲームは「ウィザードリィ」であるとかの海外作品の移植作、あるいは国内産はBPSの「ザ・ブラックオニキス」、日本ファルコムの「ザナドゥ」、光栄の「信長の野望」「三國志」、システムソフトの「大戦略」、ブレイングレイの「ラスト・ハルマゲドン」(日本編「妖怪変紀行」は結局でなかったわけだが……期待していたのに)などのRPGやSLG、エニックスの「ポートピア連続殺人事件」(ドラクエで有名になる堀井雄二がシナリオを作った。あのオチにはビックリ)などに熱狂して遊んでいたものだ。しかし、フェアリーテールの「リップスティック・アドベンチャー」(後年エルフを作る蛭田昌人がシナリオを書いた。この頃は天才だったのにね……)を初めとする、18禁のアダルトゲームへとやがて趣向や時流は流れてゆくことになる。
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- ここまで長く続いたのが不思議であったぐらいであるのだが、今後はwebを中心に活動するようだ。ちょっと寂しい気もするのだが、日本のPCゲーム市場は、特に18禁ゲーム市場は1990年代半ば以降、大小メーカーが群雄割拠し、今やかつてのようなビッグヒットを狙う市場ではなく下降線を辿る一方に思われる。コンシューマ向けでも生き残りをかけ、競合他社と統合してゆく老舗ブランドもあった。インターネットが普及し、MMOなどの多人数型ネットゲームが一般化しているが、一般のPCゲームも好きなので、昔のように国内産で( ゚∀℃( `Д´)マヂデスカ!?というワクワクする面白い作品が出てくれればと、思わなくもない。