『この人を見よ / BEHOLD THE MAN』(1969) マイクル・ムアコック著/峯岸 久訳 ハヤカワ文庫SF刊

    • 『この人を見よ』はいわゆるイエス・キリストの存在に脚光を当てた時間SFもの。つまり、主人公の神秘主義思想の科学者がタイムマシンを開発して、キリストを見に行く訳である……ネビュラ賞も受賞している。ぼくはこの話は結構好きで、某創作小説で尼僧キャラを登場させたのにも何となく関係があったり、第2部のエピグラフで引用されている詩人ウィリアム・ブレイクのとある詩も格好良かったので、その中でちょっと訳は変えてあるが引用している。