『アルフィー / ALFIE』(1966)
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- 原作は元々戯曲で、戯曲原作者のビル・ノートンが映画の脚本も書いている。監督はルイス・ギルバートで、本作で1966年度カンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞(パルム・ドールは候補)し、『007は二度死ぬ / YOU ONLY LIVE TWICE』(1967) の監督に抜擢され、その後も『007/私を愛したスパイ / THE SPY WHO LOVED ME』(1977)と『007/ムーンレイカー / THE SPY WHO LOVED ME』(1979)というボンド映画を監督している。ケインとは『リタと大学教授 / EDUCATING RITA』(1983)でもコンビを組んでいて、日本未公開ながら、現代版『マイ・フェア・レディ』と評された名作のようなので是非DVD化きぼんぬ。
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- さてさてケインさんは名作や佳作の合間に、駄作にもひょっこり顔を出してしまい、作品を選べよ……ってよくいわれるほどの多作品に出演する役者さんなんだが、こうやって主演作を観ると、また他の映画が観たくなるなんかスルメのような俳優だなぁって気がする。でも、作品で入手できるものは多くないので、もっと昔の名作をどんどんDVD化きぼんぬ。『探偵<スルース>』(1972)、『ハンナとその姉妹』(1986)、『狙撃者』(1971)、<ハリー・パーマー>シリーズとか色々見所は多い。齢70歳半ばになり、かつての色男はなりを潜めたがまだ頑張って欲しいかもしれない俳優のおひとりである。