『ショーシャンクの空に / THE SHAWSHANK REDEMPTION』(1994)

パピヨン 特別版 [DVD]

    • さて、実話であるゆえ、刑務所やその投獄体験はもちろんリアルである。受刑者たちへの扱いは人にあらず、過酷な収容環境と天然の要害である南米の孤島の様子は恐ろしい。失敗し、独房に収容されてもなお脱走を繰り返すパピヨンに扮したマックィーンの鬼気迫る演技は素晴らしく、ルイ・ドガ役のホフマンとの友情を織り交ぜた物語は150分もあるが飽きさせない。綿密に描かれてゆく前半や中盤に比べると、後半の描写が唐突な感じが否めないのが難点であろうが、名作であるのは間違いないであろうか。故ジェリー・ゴールドスミスによる流麗な音楽もいい。
    • しかし、ぼくが (((´・ω・`)カックン…と来たのはラストだった。以下ネタばれゆえテキスト色を変更。パピヨンが島から椰子の実をまとめたイカダで荒波を越え、海上へと漂い出てゆくシーンである。海面下にふと、白い人影が……(;・∀・)……(´Д⊂グスン 台無し。
    • 妻と間男を殺した罪でショーシャンク刑務所に投獄されたティム・ロビンス演じる銀行家アンディ・ディフレーンが長き歳月の末、脱走を果たすまでの軌跡(いや奇蹟?)を描いたものである。次第に育まれてゆく囚人たちとの交流、特にモーガン・フリーマンの役である調達屋レッドの存在感が光っている。作品賞候補同様に、彼はアカデミー主演男優賞候補になった。物語はすべてが伏線になっているともいえる。個人的な意見を言えば、以下少々ネタばれゆえテキスト色を変更。ラストは船を造るアンディの姿をアップすることなく、海岸を歩くレッドのハッとしたような姿を捉えた遠景のみで済ました方がよりよかったように思う。あるいはもっとオリジナルに近い形まで、ラスト部分を削って断ち切り的な形で表現するとか

ショーシャンクの空に [DVD]