『エド・ウッド / ED WOOD』(1994)
-
- ハンガリー生まれのドラキュラ俳優で一世を風靡した故ベラ・ルゴシがエド・ウッドの映画には出演していたが、晩年薬物常用者となり、ついには心臓発作でこの世を去ってしまうのだが、そのベラ・ルゴシ役を演ずるマーティン・ランドーの存在感はよかった。彼はこの演技で、第67回アカデミー賞助演男優賞を獲得。ヒチコック監督の『北北西に進路を取れ / NORTH BY NORTHWEST』(1959) で映画デビューした人だが、『アウターリミッツ / THE OUTER LIMITS』(1963〜1964)や、『スパイ大作戦 / MISSION: IMPOSSIBLE』(1966〜1973)での変装の名人ローラン・ハンド役で人気を博し、『スペース1999 / SPACE: 1999』(1975〜1977)など基本的にはTVシリーズと、B級映画に出演が多い。フランシス・フォード・コッポラ監督の『タッカー / TUCKER』(1988)、コメディの才人ウディ・アレンによる『ウディ・アレンの重罪と軽罪 / CRIMES AND MISDEMEANORS』(1989)の両作品でもアカデミー賞助演男優賞候補となるなど、後年は性格俳優の才が評価されている。