『デンジャラス・ビューティー / MISS CONGENIALITY』(2001)
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- ヒット作『スピード / SPEED』(1994)への出演で知られるサンドラ・ブロックはそんなに好きな女優さんではないが、共演者にマイケル・ケインがいるので観てみる。ケインさんの役はおかまの美容コンサルタント。グレイシーが男勝りのじゃじゃ馬であるので、淑女に変身させないといけないってわけ。おかま役の美容師っていえば、『ローマの休日 / ROMAN HOLIDAY』(1953)での広川太一郎氏による吹き替えが白眉であるが、この特別版DVDではマイケル・ダグラスの声でお馴染みの小川真司氏であるのでちょっと違和感。是非、広川さんにやって貰いたかったが、そうすると広川節が炸裂し主役を喰う恐れがあるかもしれぬ。まぁ、小川さんもベテランなのでそこはそれ、巧い。また、出てるとは知らなかったんだけど、カーク船長もとい……ウィリアム・シャトナーも出ている。声はもちろん、矢島正明氏をキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!って期待してたんだが、そんなわきゃない( ・ω・)ノ――――――――――――――@ ショボボボボーーーン
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- 映画はというと、それなり楽しめる。あくまでそれなり……しかし、ちょっと感心した部分もある。吹き替えのことだ。英語の台詞で"Arma Get It On"という題名の映画が登場する。エッチなビデオであるわけである。これは訳するならば『アルマさんヤッちゃう』って感じで(チアリーダーのアルマさんが活躍する話みたいなのだが)、実は題名が『アルマゲドン / ARMAGEDDON』(1998) のもじりになっていて……と吹き替え翻訳者はしばし考えた。エッチなビデオという意味も伝え、これも表現できる邦題ってなんだろうかと。たぶん……で、『エロマゲドン』……このセンスは(゚∀゚)神のヨカーンである。と、本編とはあまり関係ない所で(・∀・)ほうってぼくは感動した。