『恋に落ちたら… / MAD DOG AND GLORY』(1993)
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- 公開されてる『ブロークン・フラワーズ / BROKEN FLOWERS』(2005) が好評なビル・マーレー出演作。主演はロバート・デ・ニーロで、共演はマーレーの他に、 スウェーデン系の血を引く女優ユマ・サーマン、テレビの<CSI:マイアミ>シリーズで主演し、人気を博しているデヴィッド・カルーソーなど。
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- 中年刑事ウエイン(ロバート・デ・ニーロ)は気弱で引っ込み思案。同僚からは皮肉を込め、狂犬(マッドドッグ)と呼ばれている。ある夜、殺人事件に絡み、ひょんなことから助けたのがマフィアの大ボス、フランク・マイロ(ビル・マーレー)であったが、それを恩義に感じたフランクは何かとウエインに付きまとう始末で、自分の情婦人グローリー(ユマ・サーマン)を1週間の期限付きで貸し出すといって、自宅に送りつけて来たのだった。最初は迷惑がるウエインであったが、次第にグローリーに惹かれ始める……
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- デ・ニーロとマーレーの役柄は定型からいって、配役が逆である。確信犯的にそれを逆手に取り、ミスマッチの面白さを狙ったものだと思うが。制作にはロバート・デ・ニーロとは縁が深い監督であるマーティン・スコセッシが名を連ねている。『ミーン・ストリート / MEAN STREETS』(1973)以来、『タクシードライバー / TAXI DRIVER』(1976)、『レイジング・ブル / RAGING BULL』(1980) 、『グッドフェローズ / GOODFELLAS』(1990)、リメイク版 『ケープ・フィアー / CAPE FEAR』(1991) といった諸作でコンビを組んでいる。スコセッシを始め、イタリア系監督は最近全体的に不調であるけれども。
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- 本作の監督はジョン・マクノートンで、監督・主演・脚本をした自主制作のサイコ・スリラー映画『ヘンリー / HENRY: PORTRAIT OF A SERIAL KILLER』をスコセッシ監督に送り、認められこの映画の監督に抜擢された模様。この後、ビル・マーレーも出演した、エロチック・サスペンス映画『ワイルドシングス / WILD THINGS』(1998)などを監督する(未見ゆえこれも観てみようっと)。
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- デ・ニーロはその映画で役作りに徹底する俳優と知られ、演技派の俳優である。が、華があまりないのでぼく的には最上位の俳優ではない。アル・パチーノのが好きだったりするし、ビル・マーレーが出ているから本作も観たわけで、『ディア・ハンター / THE DEER HUNTER』(1978)の共演者であるクリストファー・ウォーケン様のが最上位であったりする(・∀・)ニヤニヤ そうそう、ウォーケン様といえば、改めて同時購入しましたよつ以下。