『サンゲリア / ZOMBIE 2』(1979)

サンゲリア [DVD]

    • 昨日、出勤前に秋葉原を覗いていたら店頭で見かけてしまったので購入(;・∀・)……何年……というか何十年振りになるのか……観たのは子ども時代である。ゾンビ映画の代名詞といえば、ジョージ・A・ロメロのあの三部作であるわけだが、ゾンビ世代のぼくにしても、あちらはロメロ版やら、北米公開版やらダリオ・アルジェント監修版やらロメロ完全版やら様々なバージョンがありすぎて訳分からない状況になりつつあり、完璧といえるようなボックスが日本では出てないのできちんとは揃えていない。そこら辺がクリアになれば、下記の<ピンクパンサー>の如く購入決定なのであるが。
    • ルチオ・フルチ監督の名作である。玉石多々あるゾンビ映画の中でも出色なできで、さすが裏ダリオ・アルジェントとファンの間で呼ばれてるのか呼ばれてないのか、毒々しい映像である。これを廉価版で見つけてしまったのであるから買うしかないわけである。伊米合作の映画であり、原題の"ZOMBIE 2"とはロメロのいわゆるダリオ・アルジェント監修版として、119分イタリア版を元にカットされた115分の『ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 / ZOMBIE: DAWN OF THE DEAD』(1978) を踏襲しての名前付けかもしれない。ちなみにぼくが観たい版はこれである。まぁ、今DVDが出てる127分の北米公開版『ゾンビ[米国劇場公開版] /  GEORGE A. ROMERO'S DAWN OF THE DEAD』(1978)もゴブリン音楽なので、近いものがあるとは思うが。ロメロ版とかは音楽が妙に明るかったり(コミカルな感じに)風変わりであるとは思う。まぁ、どっちかでしか観られない場面とかがあるので、それらのバージョン違いを入れたボックスが出れば一番いいのである。こういう編集版の多様さはイタリア映画製作人の悪い癖だねぇ……数多の亜流・傍流を生み出されたが、その中でも傑作のひとつと考えていいと思うのが、このルチオ・フルチ監督(似てるけどフルチンではないよ)のものである。
    • アメリカ、ニューヨーク湾岸に一隻の無人ヨットが流れついた。それは三ヶ月前、カリブ海のアルティレス諸島に浮かぶマツール島に行ったまま行方不明となっていた男のものだと判明する。その娘アン(ティサ・ファロー)は船上に残された「父の奇病に罹ってしまった」と記された手紙を見て、この不可解な無人ヨットの事件調査で現れた新聞記者ピーター・ウェスト(イアン・マカロック)と共に現地に赴いた……
    • まぁ、心臓の弱い方、グログロゲロゲロが不得意な方は観ない方が宜しいって映画ではありますなぁ(・∀・)ニヤニヤ 最近読んでいる某SF原書の一編がハイチを舞台にしたゾンビ風味なものってこともこのDVDを観ようかという一因になっていたりする。