『ワイルドシングス / WILD THINGS』(1998)エロティック・バージョン

ワイルドシングス ?エロティック・バージョン? [DVD]

    • 舞台はフロリダ州エバーグレーズのブルー・ベイ。その田舎町にある高校で、サム・ロンバートマット・ディロン)は指導カウンセラーの教師をしていた。町の有力者で資産家の母を持つ女生徒ケリー・バンライアン(デニース・リチャーズ)は、ある日母親にサムにレイプされたと告白する。サムは告訴され、自分もレイプ被害者であるという女生徒スージー・トーラー(ネーブ・キャンベル)も現れる。恋人にも去られ、資金繰りをしてサムはやり手の弁護士ケン・ボウデン(ビル・マーレー)を雇い、どうにか裁判に臨む。だが、スージーは証言を覆し、すべてはケリーがサムへの裏腹な嫉妬心から企んだことだと暴露してしまう。逆にサムはトーラー家から巨額の示談金を得ることになるのだが、まだ事件は終わってはいなかった……
    • 以前紹介した『恋に落ちたら… / MAD DOG AND GLORY』(1993)を監督したジョン・マクノートンのヒット作らしい。まぁ、いわゆるビル・マーレーが出ているから観てみたのだが、本作は思いの外よくできていて、二転三転するシナリオは些かやりすぎ感がなくもないが、うまくまとめている佳作だ。刑事役のレイ・デュケをケビン・ベーコンが演じていて、彼は製作総指揮もしているようだ(……アレが見えちゃってるけどいいのかなぁ(|| ゚Д゚))。誰が事件の真犯人であり、どうなるのかっと……考えながら観るわけだけれども、やっぱりそうねぇ……となる部分は否めない。でも、面白い。結末まですべてを知らなければ、単純に楽しめるとは思う。
    • エロティック・バージョン発売より前に、通常版が出ていて、どうエッチになっているのか見比べてないから分からぬけれど、そういう意味でもなかなか愉しめる。続編で2や3が作られているようだが、こういう二匹目のドジョウは当たらないのはほぼ定説であり、それなりになのかもしれないが、1作目ほどはできはよくないのが普通である。
    • こういう系統のサスペンス映画はアラン・ドロン主演の某映画を思い出すけれど、 やっぱり先人は偉大なんだなぁと思ってしまうわけである。