朝日ソノラマ、9月に営業停止

    • 朝日ソノラマが解散することになった。書籍の新刊発行は6月いっぱい、既刊本の注文は9月まで受け付けるらしい。夢枕獏の<キマイラ>、菊池秀行の<バンパイアハンターD>、高千穂遙の<クラッシャージョウ>などのジュヴナイル向け小説を読み始めたのは、かれこれ20年前。最近はやはり元気がないなぁという印象だった。獏さんの<キマイラ>にしても、四六判で既刊文庫を合本し再発行し、それから新作品を出してゆくというのでなんだかなぁと思っていたのだが、なくなるとそれは好きな作家の作品が読みにくくなるし、系統が変わってしまっていた小社だが、馴染みの所がなくなると哀しいのである。およそ、前身の朝日ソノプレスが1959年9月に創業され、ソノシート盤つき雑誌として朝日ソノラマを創刊したのが1966年という。小説だけでなく、漫画も昔は買った(サンコミックというレーベルがあったし、漫画雑誌もあった)。近頃アニメがリメイクされ、放映されている竹宮恵子の『地球へ…』も出てたしなぁ。故・手塚治虫の『火の鳥』が最初、「マンガ少年」に連載されたのもここだったか。時代の趨勢なのか?