『太陽を盗んだ男』(1979)

takaren2005-09-06

    • 言わずと知れたカルトムービーである。今日は休みだったのだが天気が悪いので久々に眺めてみた。台風の接近ゆえ、『台風クラブ』でもあればそっちでもいいが生憎ないので、こっち。
    • さて、ストーリーは冴えない中学教師である城戸誠(沢田研二)が東海村原子力発電所に侵入し、プルトニウムを強奪。原子爆弾を製作、日本政府を脅迫し……。まぁ、こう書くとハチャメチャな映画であるが、もうね、素晴らしいんだな。リアルでありながら、漫画チックで。個人が原爆製造って聞いただけでもうドキドキ(・∀・)だよね? 社会批判性を多分に含んだ問題意識はゴジの映画には特有である。原爆という絶対的凶器を抱えながらも、「何がしたいのか?」と問い続ける主人公も70〜80年代的な時代性を反映したものであるが、これは現代の若者にも充分通じる問いかけとなろう。答えの出ない問いを問い続け、問題提起をしてゆくのが美しい映画のひとつのありように思う。