脱獄映画

    • 脱獄や脱走劇を扱った洋画といえば、以前紹介した『大脱走』(1963) や『勝利への脱出 / ESCAPE TO VICTORY』(1980)などは名作であるが、これらは第二次大戦の旧ナチスドイツ捕虜となった状況下での集団脱走劇を描いた娯楽色の強いものである。特にオールスターキャストが映画の目玉のひとつで、力を合わせ、行われる脱走劇が物語のカタルシスを生むタイプのものであった。一方、個人あるいは少数の人間がほぼ独力で脱獄を試みるタイプのものがあり、クリント・イーストウッド主演の『アルカトラズからの脱出 / ESCAPE FROM ALCATRAZ』(1979)もそういう映画だった。
    • で、今回観たのはそんな後者のものである。