『いつも心の中に / 搶錢夫妻』(1993)
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- 許冠文(マイケル・ホイ)といえば、Mr.BOOである。ぼくの少年時代は香港映画は成龍(ジャッキー・チェン)@石丸博也によるカンフーアクション映画か、Mr.BOO@広川太一郎のコメディアクション映画かというほど、香港電影がテレビで放映され紹介されていた。もちろん、ジャッキーのまえには李小龍(ブルース・リー)という偉大なる先駆者がいたわけであるが、『燃えよドラゴン / 龍争虎闘』(1973)を観てアチョーと吠える少年時代には彼は既にこの世の人ではなく、伝説の人であり、やっぱり香港映画といえば、ジャッキーかホイ3兄弟という時代だった。そんなわけで、ふたりの共演作で、ハリウッドスターたち満載のハチャメチャ大陸横断爆走映画『キャノンボール /THE CANNONBALL RUN』(1980)も映画館で観たりするのであるが、どこかチープで、ハリウッド的作りとは違う70年代から80年代の香港映画というのは少年時代のバイブルでもあった。
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- 昨今DVDの復刻ブームというか、懐かしきこの時代のマイケル・ホイ関連の作品のデジタル・リマスター版日本仕様のDVD化が進んでいる。テレビ初回放映時の貴重な日本語吹き替えを幾つかの作品は収録してくれていて、一部不完全ながら、広川太一郎氏の(゚∀゚)神の如きアドリブ吹き替えの妙技を堪能できるのは喜ばしい(広川節の映像音源が存在していながら収録できてないのは不満だけれども)。だが、ジャッキー作品の吹き替えは進んでおらぬのでそこら辺を収録できれば、必ず20代後半〜40代前半のテレビ放映映画で親しんだ吹き替え世代には大喜びで購入すると思われるので、是非実現してもらいたい。( ゚д゚)つ『キャノンボール』も是非吹き替え収録でDVD化きぼんぬ。当然<007>シリーズも吹き替え入りでな(・∀・)ニヤニヤ
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- チャン(マイケル・ホイ)はテレビ放送局のベテランキャスター。だが、突如医者にガン宣告を受け、余命三ヶ月だと言われる。妻と3人の子どもたちを抱えていたが、長女は急に現れた彼氏と結婚話が持ち上がり、大学留学を控えた長男はどこか情緒不安定、主婦業に飽きたという妻も仕事を始めたいと言い出す始末で、そのことをなかなか言い出せずにいた。やけっぱちの体当たり取材が視聴者に受け、病状を知ったテレビ局上層部が彼の闘病生活をドキュメンタリーで追いたいという。病気は狂言だと、家族を騙しながら、お金と視聴率獲得のために彼はテレビに出続けるが……
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- マイケル・ホイ主演なのに……泣ける。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん コメディであるが、どこか哀愁を感じさせるその壊れっぷり。 『Mr.BOO! ギャンブル大将』『Mr.BOO! ミスター・ブー』『Mr.BOO! インベーダー作戦』『新Mr.BOO! アヒルの警備保障』といった彼の作品でも、マスメディアやビジネスの商業主義・金儲け主義を逆手に取ったような痛烈なメッセージ性を帯びていたが、馬車馬のように主演したこれらのヒット作品を自ら批判したようなシニカルな様相もある。コメディだけではないホロリとできる作品である。これに関連し、Mr.BOOのキーワード編集してみた。マイケル・ホイも作るべきか悩み所か(;・∀・)